新卒でCD、そしてPMへ ZEALSをキャリアの”正解”にしていく
-
西村 俊哉(ニビー)
イギリス・サセックス大学大学院ジェンダー学部卒業。2022年10月に新卒としてジールスにジョイン。入社後はコミュニケーションデザイナー、BizDevを経験後、現在はプロダクトマネージャーを務める。
あだ名の由来:ナスの煮浸しが好きだったことが高じて「ニビー」
Contents
色々なアドバイスを受け入れ、自分なりのやり方を身につける
-新卒でZEALSに入社されました。入社からコミュニケーションデザイナー(以下、CD)としての仕事を今振り返っていかがですか?
海外大学に通っていたため、当初はコンサルや政府系の金融など、いわゆる王道みたいなところを考えていました。ZEALSに出会ったのは偶然です。会社説明会で代表のマサさんの話を聞いて、「面白い選択肢になりそう」だと感覚的に思いました。別の会社からも内定を頂戴し入社を迷いましたが、「ZEALSを正解にするキャリアの方が面白いんじゃないか」という考えに行き着きました。政府系金融機関やコンサルは世の中に多くの事例があるので、ZEALSというスタートアップを選んだことを正解にしていくキャリアを歩んでみたいと思うようになったのです。ビジネスへの貢献は発展途上ですが、とても楽しいです。(笑)
入社後はCDに配属されました。CDの業務に必要なマーケティング、データ分析、コピーライティング、デザインディレクションの知識を勉強しつつ、業務に活かすことに取り組みましたね。困難なことだったのはタスク管理です。CDの仕事はクライアントによって求められていることがシナリオ作成なのか、プッシュ配信なのか違いますし、時期によっても違います。それに伴いタスクを分解すると、文章を作る、イメージを作る、データ分析をするなどで異なりますし、同じ業務を行う頻度もまちまちです。多様な業界の施策に携わる中で、どのクライアントのどの課題を解決するために、今の業務を行っているのかといった、業務を整理して進めるべきだと思いました。
タスク管理のため、先輩のおすすめツールやアプリを使ってみたり、色々なやり方にトライしました。全ての業務を細かく書き出すとか、Notionに各クライアントごとのページを作り、タスク一覧を記入するなど、いろいろ試しました。試行錯誤の末、Notionで大きなタスクを管理して、細かいタスクはGoogleカレンダーで15分単位に分けて管理するのが、現時点でのベストな方法になっています。
CDという現場を経験したからこそできるPMを志す
-CDを経験されたのちに、現在はプロダクトマネージャー(以下、PM)のキャリアを歩まれていますね。その経緯を教えてください。
CDとしてシナリオ作成、プッシュ配信など一通りの業務はさせていただきました。もちろんデータ分析などは、本業として活躍できるレベルではなく、網羅的に概要を学んだ程度です。
そうしたタイミングで、チャットコマースの提案内容の拡大に伴って、ビジネスサイドの要望を開発サイドに届けることが必要になり、そのミーティングが頻繁に開かれることになりました。橋渡し的役割が必要になり、当時の上長がそのポジションを担い、私も参加することになりました。当初は勉強的な立ち位置だったのですが、次第にCDの経験を活かして、『こうなった方が便利』『こういう機能がほしい』と色々と意見を述べさせていただきました。こうした経験をするうちに、クライアントや社内からの要望を聞いてどのような機能がいいのか精査すること、ビジネスインパクトを算出すること、リソースを勘案しながら優先度を決めること、というPMの仕事をやってみたいと思いました。英語ができたことに加え、ビジネスサイド出身ということもあり、要望収集などビジネスと開発のブリッジングが比較的容易だったと思います。また、CDという現場を経験したからこそできる開発への助言、そしてクライアントの要望を考慮した機能提案といったステークホルダーとのコミュニケーションにおいて、一般的なPMとは違った貢献の仕方ができると確信しました。
解像度に合わせたコミュニケーションが重要
–新しいロールへの挑戦では、CDとはまた違う大変さもあると思います。CDとしての知見が活かせている部分、また逆に新しく習得しなければならなかったスキルなどはありますか
システムへの理解が一番に挙げられます。ただ単にコーディングについて勉強するというよりも、システム構築の技術的視点、UX(ユーザー体験)のユーザー視点、経営的にインパクトがあるのかというビジネス視点の3つのバランスが必要だと思って、日々勉強しています。人の話し方/準備の仕方を聞く、見る、真似るを全て行っています。先輩にズカズカと突撃して聞いたこともありました(笑)。正直なところまだ乗り越えられているとは思っていませんが、社内ドキュメントをまとめるなど、貢献できるところを見つけて行うようにしています。
ステークホルダーごとのコミュニケーションでは、それぞれの理解度に合わせることが重要です。その点で日々奮闘しています。エンジニアは複雑なアーキテクチャでも理解できますが、セールスなどビジネスサイドに伝えるときはそれを導入の複雑さや取得するデータが何であるかなど彼らが必要な部分だけに絞って伝える必要があります。クライアントの場合には、その機能の導入前後で何が良くなるのかを簡潔に伝えた方がいいですし、このあたりの解像度を上げる必要がありました。ここの匙加減については場数を踏むことが大切だと感じており、まずは目の前にあることに最大限向き合うしかないかなと今は思っています。
やはりPMの面白さはプロダクトの意思決定に携わることですね。もちろんビジネスサイドと開発側の板挟みになることはあります。大変ですが、面白さでもあるので、あまり気にしないようにしています。余談ですが、個人的な仕事へのスタンスとして、「自己への過度な期待を持たない」ということを大切にしています。「自分だったらこれができる」と過度な期待を持つと、できなかった時に落ち込んだり、反省しすぎて次の一歩が遅くなると思っています。特に、新卒で入社した自分にとっては大切な考え方の一つになっています。新卒の場合、できないことは当たり前だと開き直って、その分、失敗を次に活かすことが重要だと考えています。ZEALSの特徴ですが、社内の皆さんは熱狂的に向き合ってくれて、強めのフィードバックをもらうこともあります(笑)。でもその後に弱気になって、コミュニケーションを取れなくなったりしていると、スピードも下がりますし指摘ももらえなくなってしまうのでもったいないです。なので、注意を受けた直後のコミュニケーションは、テンションを上げてニコニコしながら話しかけるようにしています。その結果、もう一度フィードバックがもらえます。そして意外とニコニコしているだけで良い関係が築けたりもします(たぶん笑)。これが会社のバリューであるBet On Paradoxの私なりの体現です。
–ユニークなキャリアを歩まれています。今後目指していくキャリア像はありますか?
PMについたのはつい数ヶ月前で、新しく入社したっていう気分でいます。一緒に働くメンバーも変わり、外国籍のエンジニアと働くことも多くなりました。まずはPMとして型をしっかり作っていく時期だと思います。具体的には、開発メンバーの経験豊富なスキルや手法を学び、自分のスキルセットに取り入れていきたいと思っています。どんなチーム体制、メンバーと働くにしても、少しでもチームと会社に貢献するということを忘れないようにしたいですね。特に開発メンバーは中途入社が多く、豊富な経験を持つ方が大半です。そういう意味では、彼らのやり方を真似ることからスタートして、その中で自分にはこれが合っているとか、もしかしたらこういうふうにやった方がいいみたいな礎ができるのかなと思っています。ビジネスサイド出身でバイリンガルだからこその貢献の仕方を模索していきたいと思います。