【保存版】メガベンチャー元新卒責任者が本音で語る! スタートアップ就活7つの心得 | 株式会社ZEALS

【保存版】メガベンチャー元新卒責任者が本音で語る! スタートアップ就活7つの心得

Written by zeals recruit | 2022/09/08

約7年前、新卒採用は大変革期にありました。

採用活動そのものの変化が求められた時代に、メガベンチャー2社の採用責任者を任されていたのがジールス執行役員の渡邊と採用責任者の古賀です。

競い合い、影響を与え合いながらも交わることのなかった2人は、現在ジールスという同じ船に乗り、共にビジョンを追いかけています。

今回、そんな2人と「スタートアップ就活心得」をテーマに熱く議論した本企画。就職活動生が人事に聞いてみたい「これってぶっちゃけどうなの?」といった質問に、本音で答えます。

これから就職活動を本格的に始めようとしている、スタートアップへの就職活動を本気で考えている学生の皆さん、ぜひ読んでみてください。
  • 渡邊 大介(大介さん)

    ジールス執行役員。2006年にサイバーエージェントに新卒で入社し、2014年〜2017年の3年間同社の新卒採用責任者として従事。当時まだマイナーだった「採用広報・マーケティング」を精力的に展開し、「DRAFT」や「トライアウト」などの名物インターン・採用手法の導入などを実行してきた人。

  • 古賀 ゆか(きゃのさん)

    ジールス採用責任者。2005年にリクルートに新卒で入社し、2015年~2018年の4年間同社の新卒/中途採用責任者として従事。中長期事業戦略に伴う採用戦略策定、入社後活躍に向けた採用要件設計、選考プロセス、配属設計に力を入れ、採用担当者時代を含めると、3000人以上の新卒・中途入社者の採用を実行してきた人。
    ※あだ名の「きゃの」は、キャノン砲からきている

Contents

心得.1 自己分析は「未来」と「比較」が大切。

Q. 自己分析は重要だと思いますか?またコツなどはあるのでしょうか?

渡邊いきなり良い質問(笑)先に言っておくと、僕「自己分析」って言葉好きじゃないんですよ。(苦笑)

古賀私も「自己分析」って言葉は使わないですね。いつも「自己探求」と言っていますし、学生の皆さんには「『宝探し』してね」と投げかけます。特に今の大学生はコロナ禍だったこともあって、大学で何もできてないことも多いので・・・直近の2〜3年だけじゃなくてもっと過去も含めて探求してほしいなと思ってます。

渡邊:ひたすらいい人だな(笑)ちなみに「自己探求してね」っていう時にするアドバイスってありますか?

古賀:例えば「強み」を発掘・探求するシーンであれば、中高大まで頑張れたことを言葉にする。並べた時に、共通する何かがあるから言語化してね、と思考の補助線を入れる。「野球が好きな人」と一言で言っても、「ボールが飛ぶのが楽しい人」「チーム戦が楽しい人」「頭脳戦が楽しい人」・・・こんな感じで十人十色の答えが出るから、そうした一つ一つの自己発見を大切にしてもらいたいと思っています。

渡邊:うーんなるほど・・・もうちょっと深ぼって聞きたいんだけど、例えば自己探求をしてその学生がどんな状態になったら成功なんですかね?

古賀:点と点が線に繋がった感覚が自分で持てた時かなぁ。「△△だから広告業界に興味があるんだな」「○○だからジールスのことが好きなんだな」など最終的な自分の欲求みたいなもの=就活において朧げにゴールにしているもの、と自分(の過去を言語化したもの)が繋がってくる。こういう感覚にたどり着いた学生はとても魅力的だなって思います。

渡邊:なるほどなるほど。そういう理解であれば、僕も賛同できるかもしれないです。

僕個人は、「過去との向き合い方」よりも「未来の描き方」が重要だなと思っているタイプの人間で、まずはバックグラウンドからではなくフォアグラウンドから入っていくのが大切だと思っているんですよね。特にスタートアップにおいては、この未来感がすごく重要です。

また、よく「自己分析の罠」にハマってしまっている学生がいる気がします。「自己分析」って基本的に過去にフォーカスするので、色々言語化したものの、「結果なんだっけ?」と迷子になってしまうことが多いように思うんですよ。就職活動で下手な自己啓発するのはもったいないと思うんですよね。

古賀:確かに過去に行ったきり戻ってこなくなっちゃうのは良くないですよね。

渡邊:そうそう。また仕事っぽい話になってしまうけど、「分析」の基本って「仮説」と「比較」だと思うんです。いきなり分析から入るのではなく「きっとこうなのではないか?」という仮説をおいて、そこから必要な分析を始める。これを自己分析に置き換えると先程言った「フォアグラウンドの設計」に当たる部分だと思います。ビジョンと言ってもいいかもしれない。

そして比較。比較して差分に注目して打ち手を考えていく。これってビジネスの基本、マーケティングの基本だと思うんですよ。

いろんなものと比較した上でどうやって自分をポジショニングするか、どう自分の色をつけていくか、どう差別化していくのかが重要だと思ってて。多くの「自己分析本」は「比較なんてしなくていいありのままの自分で」的なアプローチが多いと思うんですけど、少なくともビジネスの入り口である就職活動は圧倒的に「相対競争」なんですよ。だからこそ「比較」から逃げずに、リアリティのある「分析」をやるべきだと思ってますね。

心得.2 自然体で臨む=自分の言葉で語れるように準備をすること、と捉えるべし。

Q. 面接は「自然体で臨む」べきでしょうか、それとも「お化粧する」べきでしょうか?

古賀:せっかくならば入社後活躍してほしいと思っているので、私は自然体で面接に臨んでほしいと思ってますね。変にお化粧されてその人の本質がわからなくなるのはお互いに取って不幸。ちゃんと自分の言葉で自分で振り返るような感覚で話してくれるととても嬉しいです。

渡邊:僕ここちょっと反論があって。例えば面接の1時間に「自然体で来てくれる人」「この面接頑張ろう!と思って一生懸命に来てくれる人」ってどっちがいいと思いますか?

古賀:うーん、それは難しい質問ですね。

渡邊:繰り返しになっちゃうけど、僕は就職活動はビジネスの入り口だと思っていて。そしてビジネスは、選ぶ・選ばれないの世界。だからこそ、勝負のタイミング=面接で勝負しに来たぞって方が僕は正しいと思っているから、僕は後者を評価したいんですよね。

人って、一生懸命な人に悪いイメージは少なくとも持たないんですよ。心理学に「好意の返報性」ってあると思うんですが、「一生懸命」にも返報性があると思ってて、一生懸命に学生が語ってくれたら、面接官も熱くなる。真剣に向き合うようになる。だから自然体でいくのはもったいないし、後述するけど内定が出てから自然体になるのでも遅くないと思ってますね。

古賀:それでいうと、大介さんの「自然体」と私の捉えている「自然体」の定義がちょっと違いそうですね。私は自然体=何も考えずにボーッとしているということではなく、今日出会うまでに徹底的に会社や自分を考え抜いて準備しきっているからこそ力んでいない状態、だと思ってるんです。

渡邊:なるほど。つまりフリースタイル、仕込んでないってことですかね?

古賀:そうそう、想定質問どおりにやらなきゃ!ってがちがちになっている状態じゃなくて、しなやかな状態。なんでも打ち返せるぞ、と自然に思えてて、意地悪な質問にも自分の言葉で語れることが大事かなって思います。

渡邊:そういう解釈だと、お互いにほぼ同じことを言ってますね。自然体=日頃から人生や自分について考えを深めていて自信がある状態。実際、面接に出てくるすべての社会人が「いい人」でない可能性もあるし、優秀でない可能性もあるから、「自然体」の意味を勘違いすることなく、きちんと準備していたほうがやっぱりいいですよね。

古賀:そういう意味でも「自己探求」は必要なんです!(ドヤ)

心得.3 「経験から何を学んだか」よりもやはり「何を経験したか」が重要。気づいたら即プロフィールアップせよ。

Q. 就職活動を始めたばかりの学生にアドバイスすることはありますか?

渡邊:僕はよく「プロフィールアップしよう」って言ってますね。よく「自己PRはすごい経験をしたかどうか、よりも、そこから何を学んだかが重要」って言葉がありますよね。あれ、ものすごい嘘だと思ってます(笑)

明らかにビジネスの世界では「何を経験したか」が重要だし、その上で「そこから何を学んだか」が重要だと思うんです。実際中途採用は、誰でもできそうな流れ作業的な仕事しかやってこなかった人と、めちゃくちゃ大変・難易度の高い仕事をやってきた人、同じ条件ならどちらを採用したいですか?と言われたら圧倒的に後者なわけです。

古賀:たしかにそれはそうだと思うけど、就活段階でそういうすごい経験をしたことがない人はどうしたらいいと思います?

渡邊:幸い今は「就活の長期化」がよくも悪くも起きていると思うので、この事実に気づいてから経験値を得に行ってもいいと思うんですよ。夏のインターンに参加してから、実際に就職活動を終えるまでって半年〜1年弱あるわけじゃないですか?3年生の夏のインターンで出した履歴書と、4年の6月に提出する履歴書が同じな人と、明らかにアップグレードした履歴書の人、どっちが魅力的かと言われたらこれもまた圧倒的に後者だと思うんです。

そういう意味で「周りと比べて経験が弱いな」と気づいたら、そこからでも遅くない。プロフィールアップしにいくべきだなと思います。実際その経験を通してものすごく成長すると思いますし、クイックに自分をアップデートできる人はスタートアップキャリアを楽しめると思いますね。

古賀:今のCANの中で閉じ籠もることなく、未来のCANからキャリアを考えられるのは素敵ですよね。

渡邊:うちの社長なんてまさにそうじゃない?

古賀:確かに。どんどんチャレンジして、とんでもない経験値を増やして、だからこそ圧倒的なスピードで成長してるみたいな。今もまさにアメリカへのチャレンジをハイスピードで進めてて、すごい経験を積んでますよね。

渡邊:そうそう。加えて彼は、日々の経験を日記という形で言語化していて、これはとても見習ってるんだけど、経験をリアルタイムで振り返る習慣があるんですよね。せっかくスタートアップに来るなら、こういう日々を言語化する習慣はぜひ身につけてほしい。

古賀:それ大賛成ですね。何もその習慣は社会人になってからではなくてもよくて。就職活動をすすめる中で、発見があったり違和感を感じたことを言語化していってほしいと思います。これも宝探し!

心得.4 今の「群れ=コンフォートゾーン」から脱出せよ。

古賀:経験値を広げる話からで言うと、私はよく「群れるな」って言っていますね。「隣の友達がこうしているからまだ大丈夫だろう」という考え方はとても危険だなって思ってます。

渡邊:それは所謂「コンフォートゾーンから抜け出せ!」的なこと?

古賀:そうそう。就活は新しい出会いも沢山あるから、今まで出会えなかった出会いをどんどんやるべきだし、人間関係ごとアップデートすべきだと思うんです。

渡邊:確かに。あんまりこういうことを言うと怒られるけど、多くの大学生って大学に入学しても一生懸命勉強や研究をしたり、インターンをしたりしている人のほうが少なく、所謂「学園天国」的な過ごし方をしている人が多いと思うんです。そうした「今まで居心地が良かったゾーン」のまま就活を進めちゃうと厳しいと思います。

僕自身も大学2,3年のときに学生起業ブームが来て、それまではスイッチが入っていなかったんだけど、所謂学生起業家が集まるコミュニティに入ったり、プレゼンテーションを日本に普及させるNPOの立ち上げに関わったりして、今まで出会ったことない優秀な同期や大人と出会うことができた。大変だったし、最初居心地は悪かったけど、かなり背伸びしたところに自分の身を置いたのがとても良かったなって思いますね。

古賀:仕事していくと、どんな人でも成長すると思うんです。ただ、なかなかそれに気付けない。少し成長した自分を見つけるためにも、今の自分より少し背伸びできるコミュニティに属してみるのはいいですよね。私も就活の時は、社会人のビジネススクールに通ったり、普段なら友人にならなさそうな人物タイプの学生や、自身が関わってこなかった活動をしている学生とコミュニケーションを取ってみることで、気付けていなかった自分の価値観を知れたり、視座が広がった経験もありましたね。

渡邊:僕らの就活時代(十数年前)よりも圧倒的に「自分よりすごいやつ」と簡単に会える時代だからそういうチャレンジはしたほうがいいよね。

古賀:逆にいうと羨ましい。今の時代の学生だから経験できることだと思うので、思い切って飛び出してほしいと思いますね。

あとは、コロナ渦で学生の活動の二極化がさらに進んだなと感じています。冒頭で、何もできていない学生もいると話しましたが、積極的な学生はコロナ渦だからこそできる機会をどんどん創り、学生生活を楽しんだり、自身をアップデートさせています。〇〇だからできなかったという考えではなく、今からでも〇〇できるという発想に転換していろんなことにチャレンジしてほしいです。

心得.5 「迷い」は内定をもらってから告白せよ。

Q. 「第一志望どこですか?」と聞かれた時になんと答えるのが正解だと思いますか?

古賀:行きたい会社の一つだったら言えば(第一志望だと言えば)良いと思いますよ。

渡邊:僕は「選ぶ側になってから考えよ」っていうスタンスを持っています。告白OKもされていないのに、AちゃんかBちゃんかCちゃんかって迷わないわけじゃないですか。就職活動は「内定」というアクションの前後でパワーバランスが変わるゲームだと思っていて、内定をもらってから冷静に考えるほうが「良い決断」ができると思います。

内定をもらうまで、学生の立場って圧倒的に不利じゃないですか?その状況で良い決断はできないと思うんですよね。

古賀:なるほど。第一志望じゃないと内定出さない会社もあると思うけど、そういう会社には行かなくていいんじゃないかと思いますね、あくまで個人的には(笑)学生に対してフラットじゃない会社はこちらから断ってやりましょう!(笑)

渡邊:強い(笑)僕個人としては多少の「お化粧」はありだと思ってますし、ビジネスの世界ではやはり当たり前かなとも思いますね。当然信頼関係でもあるので、無礼な振る舞いはやめたほうがいいと思いますが。

その一方で、就活を始めた直後は思う存分悩みを相談したり、腹割コミュニケーションをしたほうがいいと思いますね。まずは自分の考えを形作る→内定をもらう段階ではきちんと勝負をする→内定をもらってからきちんと決断する。この3セットが基本かなと思います。

心得.6 それでも内定辞退はきちんとやったほうがよいと心得るべし。

Q. そうすると「内定辞退」がたくさん起こると思いますが、内定辞退の連絡はきちんとやったほうがいいと思いますか?

渡邊:内定辞退の連絡は義務ではないとか、内定書に法的拘束力はないとか、いろんな言説があるのは認識していますが、僕個人は内定後はきちんと話してくれたほうが嬉しいですね。

少し昔話っぽくなりますが、僕が人事になって初めて内定を出して、初めて内定を承諾してくれて、初めて内定承諾後に辞退した学生がいたんです。その学生は普段はちょっとルーズな感じなんだけど、ゾーンに入るとクリエイティブかつロジカルで超優秀でした。ただ面接中もスーツを着ている姿は一度も見たことがなかったです(笑)着なくていいんですけど。

その彼が内定辞退の連絡をしてくれる時、初めてスーツにネクタイを締めてきたんですよね。そして超神妙な面持ちで「辞退したい」と。別にスーツを着てこいってわけではなくて、きちんと誠意を伝えようとしてくれたのがすごく嬉しかったし、辞退自体は悲しかったけど、その彼とは今でも関係がつながってて、この前もちょうどバンコク⇔東京でオンラインミーティングしました。

古賀:そもそもえんちゃん(ジールス取締役COO・遠藤竜太のあだ名)も当時内定出して断られた学生だったんですよね?

渡邊:そうそう(笑)めちゃくちゃラブコールしたんだけど振られてしまった。ただきちんと話してくれたからその後も関係が続いたし、その関係から僕がジールスに来ることにもなったわけで。

逆にひどい別れ方をした人は、そういう意味でも記憶に残ってますね。色々ストレスはあるだろうけど、ちゃんとやっておいたほうがいいんじゃないかなと。

古賀:私も同じ考えですね。新卒のタイミングでは残念ながら同じ会社で働けなかったとしても、ご縁がある人はいつか再び出会えるのだなと実感することが、歳を重ねたせいか多々あります。

あと、内定辞退をとても悩んで涙する学生に毎年出会いますが、企業もたくさん面接して選んでいる立場なので、最後は学生も選ぶ立場であっていいと思います。「誠実であってほしいけど、申し訳ないと思い詰めないで」と思ったりもしますね。

心得.7 「決めつけ人事」には気をつけつつ、人事を味方につけるべし。

Q. 「面接は最初の3秒で決まる」「3分で人がわかる」と言った記事が注目を集めていますが、お二人はこれらの主張についてどのようにお考えですか?

古賀:本当に嫌いなフレーズですね。私の性格は沸点高くない方だと思うんですが、(笑)これについては強く異議ありです。学生だったら、20年近く生きているわけで、3秒、100歩譲って3分だとしてもその人のことがわかるわけがないと思います。

渡邊:僕も基本的に反対ですかね。ただ前提として、1時間話そうが2時間話そうが「すべてがわかるわけではない」と思ってます。したがって、3秒も、30分も、3時間も、時間軸で言うと程度問題。基本最後まで全てはわからない中で、お互いをどうすり合わせていくか?が就職活動における面接だと思うので、短くすればするほど偏った判断になってしまいますよね。

ちなみに、面接に臨むにあたって気をつけてることとかありますか?

古賀:面接に行く時は自分の主観のスイッチを切って、邪推も消すようにしてますね。そして第一印象とか、わかりやすいコミュニケーション力でその人を「決めつけない」ことが大事かなと。3秒とか30秒で判断するとか、決めつけの権化だと思いますね。

渡邊:採用活動ってどこかでは合否の判断をしなければいけないから、ラベリング作業といえばそうなんだけど、流石に秒単位でのラベリングは「決めつけ」だし「マウント」だと思いますね。

古賀:あと時間いっぱいギリギリまで粘って面接をするのが私のポリシーです。せっかく時間を作ってくれたのだから、迷いのない決断ができるように時間いっぱい面接に使う。人に関わる仕事を18年やってきましたが、経験を経れば経るほど、人って深いものだし、第一印象ではわからないものだなと思ってますね。あとは、企業側にとっても最後まで自社にマッチする方なのか、落とすべきではない候補者を落とそうとしてないかと自分にも疑いをかけて面接するのは良いことだと思っています。たまに、まだ面接官として未熟だった時代に、悩んで落としてしまった京大建築学部の学生のことを思い出します。笑

渡邊:僕はたまに短く終えちゃうことはあるな(笑)ただその時もなるべく候補者の次に繋がるようなフィードバックに時間を使うようにしてますね。

ちなみに僕らの就職活動時代って、面接官5対学生10人とか、「これで何がわかるの?」ってとんでも面接とかあったよね(笑)

古賀:ありましたね(笑)人事になって改めて思うけど、あれってどんな意味があったんだろう・・・・

あと「決めつけ」の派生で「全否定してくる」人事にも気をつけてほしい。全部否定した方が、自己分析が進むと思ってる人ってたまにいるんです。必要以上に詰めてくる人は社会人と学生の距離を勘違いした方だと思うので、そういう人に出会ったらそっと距離を取ることをおすすめします。

渡邊:一方で、「この人は信用できるな」って人事の人がいたら、積極的に仲良くなりにいくといいと思います。バックグラウンドは異なっても、やはり社会の先輩だし、親身になってくれる人も多い。

古賀:そうですね。色々話したのに、あまりジールスの話をしてこなかったのですが、最後に言わせてください。(笑)ジールスの社員は学生一人ひとりに本気で向き合ってるなと思いますね。面接後のメモもびっしり書いてくれていたり、親身に相談に乗ってくれていたり。いつも「ここまでやってくれたの」と感動することが多いです。社員一人一人が本気で就活生に向き合ってくれる会社はおすすめですね。

 

付録:「学歴重視」と「経験重視」に終止符を打つ。

Q. 最近「経験か、学歴か」という議論が話題になっていますが、お二人は「学歴」についてどう思いますか?

渡邊:これめっちゃおかしな議論ですよね。「学歴」だって重要な「経験」なので、分けて考えること自体が間違ってると思ってますよ。学歴が高いほうがいいか低いほうがいいか、と聞かれたら、シンプルに高いほうがいいに決まっている。ただ「学歴だけで判断しない」ってことは一方で大事。

古賀:私も「学歴は関係ない」とは思っていないですね。学歴は学業というテーマの中において、目標に対しての努力が見受けられる重要な要素だと思います。

ただ、大介さんと同じく、学歴オンリーでは見ておらず、選考に進んだ学生全員になぜその大学・学校を選んだのかという背景も必ず面接で聞くことで、背景や価値観、努力を知りにいくことを大事にしています。(私の質問の意図がバレました笑)

渡邊:日本はちょっと「学歴が嫌いすぎるな」と思います。「学歴フィルター」みたいなものが「悪」として語られることが多いですけど、「英語喋れるフィルター」とか「日本代表フィルター」とか「留学してたフィルター」とかは炎上しないじゃないですか?明らかにここに上げた項目は加点ポイントなんですけど、なぜか「学歴」だけは圧倒的に嫌われてるんですよね。(笑)

僕は「学歴」って最も平等な尺度だと思ってます。お金がないとできない経験値よりも、ある程度努力さえすれば誰にでも開かれたチャンスが大学受験だと思っているので。弊社の代表やCTOは高卒だけど、正直こうした別格の努力値と才能で突き抜けられる人以外は、できる限り高い学歴を求めたほうがいいとは思いますね、普通に。

古賀:ジールスはグローバル採用を強化しているので海外大学の学生と話す機会も増えてきましたが、明らかに日本以上に学歴に対する関心が高いのを感じます。いい大学に行くために、経済的にも環境的にも苦労を経て大学進学や留学をしている。そういう努力を直近みていて、今の置かれている環境に言い訳せずに頑張れる姿に心打たれることも多々ありますね。

渡邊:いろいろ言ってきましたが、一応最後に念押ししておきたいのは、ジールスは学歴だけで判断しない、ってことは今一度いっておきたいと思います(笑)

 

最後に
約10,000字におよぶ対談記事を読んでいただきありがとうございました。
「スタートアップ就活7つの心得」が就職活動生の参考になれば幸いです。

※本記事における発言はあくまで個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません