保護者と生徒の意思決定に寄り添うチャットコマース___教育の最前線にいた私が親になって考える理想の社会
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渡邊 衣里佳(りりこ)
新卒で教育関連企業に入社し、小学生から高校生を対象とした学習塾で小学校低学年のエリアマネージャーを担当。2社目は保育園向けのSaaSを提供する企業の営業として従事。IT×教育領域への関心から、2021年11月にジールスにジョイン。入社後は新規事業の立ち上げに参画し、現在は第三事業部教育局のアカウントプランナーリーダーを務める。
あだ名の由来:「エリカ」→同じく名前が「エリカ」の俳優の役名→りりこ
Contents
教育の最前線に立っていた私が考える、子どもたちのために目指す社会とは
「笑顔あふれる社会を作る」
ジールスの意志を表明するボード「WILL BOARD」に書いた言葉です。
私には5歳になる双子の娘がいるのですが、親になって改めて、これからの日本が「笑顔あふれる社会」であってほしいなと思っています。現在は、アカウントプランナーのリーダーを任せてもらっていますが、お客様そしてチームのメンバーが毎日笑顔で働けるよう日々のコミュニケーションを心がけています。
− これまでのキャリアについて教えてください
”子どもの幸せに貢献する”
私は就職活動をしていた頃から「子どもたちが幸せに暮らすことができる環境こそが、幸せな社会だ」と考えていました。そこで「教育」領域に関心を持ち、新卒では幼児から社会人まで幅広い年代の教育関連企業に入社し、学習塾でエリアマネージャーを担当していました。その後、教育現場にITを届けることの必要性を感じ保育園向けにSaaSサービスを提供する企業で営業として働きました。出産を機に、教育×ITの領域でフレックスかつフルタイムで働くことができる環境を求め、ジールスに出会いました。最終面接で大介さん(執行役員)の仕事に対する姿勢やデジタルマーケティングの面白さについて説いていただき、「こんな人と働いてみたい!」と感じました。そんな大介さんが「社長(代表の清水)は、必ず日本の次世代を担う存在になる!」と熱く語っていた姿も強く印象に残っています。
チャットコマースは保護者と生徒の意思決定に寄り添い続ける
− チャットコマースという事業についてはどのように捉えましたか?
私は、一貫して教育業界に身を置いてきましたが、チャットコマースが業界に貢献できる可能性を感じました。学齢人口である18歳人口は、1992年の205万人をピークとして減少し続け、2040年には88万人に至ると言われています。※ 少子化が進む一方で、一人当たりにかける教育投資は年々増えている現状です。教育関連サービスを提供する企業は、他者との差別化を図り、デジタルマーケティングを強化する必要があると考えました。例えば塾の場合、入塾の意思決定を下す大半が「保護者」であり、実際に体験をするのは「子」であるという複雑な消費構造になっています。さらに、価格競争は必ずしも有効ではなく、「信頼」と「実績」も大きく影響します。生活に身近なLINE公式アカウントを活用し、継続的に情報を発信することができるチャットコマースは顧客接点と体験の面で大きな可能性を感じました。そして現在、私は教育局のアカウントプランナー リーダーとして、全体のマネジメントを行い、アカウントプランニングの責任、数値目標達成の責任を負っています。
※文部科学省「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」より
− チャットコマースは教育業界へどのように貢献できていますか
”チャットコマースが学習塾の玄関口になる”
特に貢献できているのは、ユーザーが入塾を検討しているフェーズです。従来、学習塾の申し込みは紙面によるものが多く、説明を聞くだけでも来塾することが基本で、検討から入塾に至るまで、親子共に心理的コストがかかってしまう点が課題でした。しかし、ジールスが手掛けるチャットコマースを用いることで、LINE上で気軽に資料請求や体験授業の予約ができ、入塾までの心的ハードルを下げることができます。
”各社の強みを明らかにする”
ジールスでは、各社の特長や強みを反映した、丁寧な会話設計を心がけています。企業の中期経営計画などもしっかりインプットさせていただき、コミュニケーションデザインを行っているのも当社ならではだと思います。それにより、保護者の方にも特性を理解していただき、納得感のある学習塾選びに繋がっていると思います。少しでも「塾で勉強してみたい」というお子さまや、「塾で勉強をさせてあげたい」という保護者の皆さんを後押しすることができていれば、多くの人に学習機会を届けられる架け橋になっていると実感しています。
子育てと仕事の両立、一歩先を見据えたメンバー育成とは
− 育児とキャリアの両立はどのようにされていますか?
子どもがいると、食事の支度や保育園へのお迎えなど、毎日決まって充てなければならない時間があります。なので、勤務時間内の効率化をとても意識しています。例えば、パソコンに向き合える時間には、資料作成などパソコンを使う必要があるタスクをし、戦略構想やアイデアの創出などは、家事の合間や移動時間などに取り組むようにしています。今の状況で自分が何をすべきかを常に明確にし、優先順位を整理しながら仕事をすることで、時間を無駄なく有効活用することができています。
− アカウントプランナーのリーダーとして意識していることはありますか
”次世代⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎を育成する”
アカウントプランナーは「正解がない」仕事のため、常に自ら新しいことを考え、トライしていく必要があります。新しいことを生み出すためには、上流のマーケティングや市場動向を分析し、思考を巡らすための余白が必要です。上長として私ができることは、1on1 でディスカッションをする時間を設けることでメンバーの壁打ち相手になり、思考を深める手助けをすることだと思います。理想は、ディスカッションで私が与えたヒントを基にメンバーが自ら成長していくような、いわば先生と生徒のような関係になることです。メンバーがリーダー業務を、リーダーがマネージャー業務をできるようになるマネジメントをすることで、組織力の向上に貢献したいと考えています。
「教育」領域におけるLTV最大化とは?全ての人々の成長機会にチャットコマースが寄り添える存在に
− 今後の目標はありますか?
”子どもが大人に成長するまで伴走する存在へ”
教育業界の企業様とお話する中で議題に上がるのが、「LTV」という概念です。現在、チャットコマースは、入塾における意思決定に貢献することが多いのですが、塾に通っている間も退塾した後も継続して、個人の成長に寄り添っていけるソリューションへと昇華させたいと考えています。幼少期から大人になるまで、お子さまが抱える悩みは多岐にわたり、ご両親がお子さまの教育に関して悩むことも多いと思います。そんな時に、ジールスのチャットコマースが寄り添える存在でありたいです。
− 最後に、りりこさんがどのように「日本から世界をぶち上げる」のか教えてください
”世界に日本の「教育」を届ける”
世界に日本の「教育」を届けたいです。企業様とともに議論を深め、チャットコマースを通して世界の子どもたちに日本の教育を届けられるといいなと思っています。世界には異なる教育制度が存在していますが、日本ならではの教育が世界に誇る領域もあるはずです。お客様と一緒に教育業界をこれからも盛り上げていきたいと思います!
”「楽しく働く母」の姿を子どもたちへ”
そして最後に、今後も子育ては続きます。仕事とのバランスをとりながら「楽しく働く母」の姿を見せていきたいと考えています。私のチームで働くメンバーが、子ども達が、今後のキャリアを考える時、選択の幅が広がるきっかけになれると嬉しいです。