営業からCDへ──自分なりの「理想のコミュニケーションデザイナー」を目指す | 株式会社ZEALS
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営業からCDへ──自分なりの「理想のコミュニケーションデザイナー」を目指す

Written by yosukeenomoto | 2024/12/23

「”日本“と”世界”をぶち上げる」
企業ロゴのモチーフでもある“蒼き炎”。炎は、温度が高いほど青く変化する。
ジールスで働く社員も炎と同じような資質を持っている。限りなく高い熱量と胸に秘めた確固たる意志。このシリーズでは、彼ら・彼女らに宿る炎の正体を明らかにしていきたいと思います。
  • 篠原 亜衣(しのぴー)

    新卒で人材・広告企業で営業職として3年間勤めたのち、コミュニケーションデザイナーという仕事に興味を持ち、2021年4月ジールスに入社。入社後はコスメ・サロン・人材と幅広い業界を経て、2024年より教育業界をメインで担当。

    あだ名の由来:本名の2文字をとってしのぴー。

Contents

チャットコマースというニーズに即した個別のオファーを提案する仕組みに関心し入社へ

–前職は営業をされていたと聞きました。営業からコミュニケーション・デザイナー(以下、CD)という職種に挑戦されようと思ったのはなぜですか?

前職では人材・広告企業で営業職を経験しました。恵まれた環境の中で、良い上司やクライアントに支えられ、営業スキルを磨くことができました。社会人のファーストキャリアとして、多くのことを身につけさせていただいたと思います。ただ、業務を通じて広告という商材について、一方向にしか訴求できないことにモヤモヤしていました。もっと新しい広告の形はないか、ユーザーに寄り添えるような広告はないかと思案している中で、ZEALSのチャットコマースというプロダクトに出会いました。チャットを通じてお客様の課題や悩み、ニーズといったインサイトを把握し、その情報を基に適切な提案を行い、成果に繋げる新しい仕組みに魅力を感じました。

CDという職種に関しても、前職の営業経験、特にユーザーや顧客のニーズに応じた提案を行ってきた点が活かせると感じたこと、また業務の一環で行っていたライティングに面白さを見出したことから、CDに興味を持ちました。加えて、面接で接した先輩社員や役員が、いい意味で従来の会社員らしさにとらわれない方々で、『面白そうな会社だ』と感じたことが入社の決め手となりました。

–チャットコマースの仕組みに魅力を感じて、CDとして入社されたのですね。前職の経験が活かせている部分はありますか?

営業の経験が活かせた場面が多いですね。お客様との定例ミーティングやキックオフミーティングでコミュニケーション施策をご提案する際は、営業経験があるからこそ、クライアントに対して物おじせず、的確に説明できていると感じます。特にクライアントの課題を深掘りしたりそれに合わせた抜本的な提案をする際は、アカウントプランナー(以下AP)の人と相談しながら進めますが、こういう時にもAPの動きを事前に知っているとよりスムーズに協力しながらできるので、役立っているのではないかと思います。

余談ですが、どの営業の方も目標達成に対する意識はあると思います。CDにも数値目標はあります。その目標を達成する際にも、何かお客さんが納得できるような施策は打てないか、達成間近であってもラストスパートをかけて走りきることも大切だと考えています。そこも営業の経験が活かせていますね。チャットを通じて良い体験を届けるのを意識してエンドユーザーに向き合いつつも、あくまでもお金を頂いているクライアントであることも忘れない。中途であるからこそ、営業出身だからこその強みを活かしてバリューを出していくことを意識しています。

チャレンジしたことに価値を見出してもらえるからこそ、自分から気づいて見つけていくことが大切

–もともと営業だったことをフルに活かされているという印象ですね。

入社当時に実現したいキャリアとして、営業出身ならではの強みを活かして「これまで意外とこういうタイプはいなかったよな」と思われるような人材になりたいと思っていました。営業からCDになるというのは少数派だと思うので、だからこそAPの方が求めることがわかる、というスタンスを持ちたかったのです。

例えば、今お客さんとのやり取りが頻繁に起こっている時だからなるべくサポートに回ったほうがいいとか、CDとしてはこういうことをやったほうがAPは助かるんだろうななどを考えつつも、「スピード感を持ったPDCAを回してほしい」「積極的な提案がほしい」といったお客様のニーズを察知して、APと連携して業務を進めることを意識しています。

–逆に、ZEALSに入社されて、またCDという職種に就く上で、新しく習得しなければならなかったスキルはありましたか?またZEALSで活躍するために乗り換えた壁などがありましたら、教えてください。

前の会社は大きな組織だったこともあり、自分で仕事をつくり上げていく、というよりは「決められた枠組みの中で成果を最大限出す」ということが求められていた印象でした。一方で、ZEALSは既存のマニュアルやガイドラインにとらわれず、自ら主体的に仕事の進め方を構築していくことが求められる環境です。入社当初を振り返ると、保守的な部分があり、考え過ぎて行動が遅れることがあったと思います。ZEALSでは、日々目まぐるしく変化する環境にも慣れる必要があります。成果を出すことが大前提ですが、たとえ失敗しても、チャレンジしたことやその過程自体に価値を見出してもらえる社風が特徴的です。とにかく自分からチャレンジしてみる、手を挙げるという点は必要な姿勢ですね。チャンスは色々と転がっているので、自分から気づいて見つけていくことが大切だと思います。

例を挙げると、ZEALSに入社して半年が経つ頃、大きなミッションを任されたことがありました。それまで担当していたのはプッシュコンテンツ(友だち追加済みのユーザーに向けた短めのコンテンツ作成)で、比較的範囲の限られた業務でしたが、入社半年後にはポップアップや診断コンテンツの企画・改修といった、より総合的で影響範囲の大きい運用改善を任されることになったのです。

特に印象に残っているのは、「荒くてもいいからまずはアウトプットを出す」というスタンスが評価されたことです。中途入社という立場上、失敗を避けようと萎縮しがちでしたが、ZEALSでは失敗よりも挑戦と改善を重視する文化がありました。そのため、アウトプットに対して積極的にフィードバックをもらい、それを素直に受け止めながら改善を重ねることで、大きく成長することができました。

ZEALSでは、単に指摘を受け入れるだけでなく、納得できない点は逆に意見を伝えることも求められます。このフィードバックカルチャーがあるおかげで、失敗を恐れずに挑戦し続けられる環境が整っています。入社半年で大きなミッションを任され、それをやり遂げる過程で得た経験は、私自身の成長にとって非常に貴重なものでした。

まず挑戦してみること、数をこなすこと。経験を積むことで引き出しが増え、緊張感のある場面でも的確な判断ができる

–CDを3年以上されています。お客さんの要望など、外部環境に変化はありましたか

競合が一気に増加したことで、競合とのパフォーマンスコンペに参加する機会も増えました。このような環境の中で、単なる「熱意」だけではなく、自分自身やチームとして進化を続ける必要性を強く感じています。「絶対に勝つ!」という思いを胸に、目標に向けて全力でコミットし続けました。

特にコンペでは、勝つための施策だけでなく、得られた成功体験を日々のアクションプランに落とし込み、メンバーに共有することを重視しました。具体的には、APとの密な連携や、マネージャーを巻き込んだ提案、スピード感を持った施策の考案とPDCAの実施に取り組みました。この一連のプロセスを迅速かつ効率的に回していく中で、自社のナレッジを活用し、PDCAの量と速さを高めること、さらに質の高いクリエイティブを提供することが、競合に勝つための重要なポイントであると実感しました。

挑戦し続けることで、経験が蓄積され、それが引き出しとなって緊張感のある場面でも的確な判断を下せるようになりました。その結果、APとの連携やチーム内での意思決定もスムーズに進められるようになり、成果を生み出す基盤が形成されました。

–CDとして様々な経験をされました。今後どのようなキャリアを考えていますか?

入社3年目からリーダーとしてチームを牽引する立場となり、メンバーの成長を支援することにやりがいを感じています。特に、インターンからスタートしたメンバーがスキルを習得し、役職が上がっていく姿を見ると、自分の役割の重要性を再認識します。

私が考える理想のスキルセットは5角形に例えられます。1つ目はCDとしてのスキル、2つ目はマーケティング、3つ目はデザイン、4つ目はデータ分析、5つ目は営業で培った対人スキルです。この5つのスキルをバランスよく磨きながら、メンバーの成長を支援し、事業全体に貢献することが私の目指す姿です。スペシャリストというよりも、ジェネラリストとして幅広い分野で価値を提供できる存在へと進化していきたいと思っています。