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「這い上がる挑戦を“結果”に変えた。」25歳、ZEALS初の新卒出身執行役員へ

Written by DaisukeWatanabe | 2025/06/19

2025年4月。ZEALS初の新卒出身執行役員が生まれました。今回新執行役員に就任した小川に、どのような思いで新人時代を過ごし、どのように結果を出してきたのか。その思いと哲学について紹介します。

Contents

1. 「自分の“意思”に従って動いた、就活とキャリア選択」

二人の姉兄はともに公立トップ校で、成績も優秀。幼い頃から「自分もそうでなければ」と思い込み、期待に応えるように進路や兄が選択した同じ野球部を選び、優等生を続けてきました。でもそれは、誰の意思でもなく、自分で勝手に忖度していた選択でした。

高校では勉強と部活を両立しながら京都大学を目指しましたが、結果はわずか8点差で不合格。「完璧な優等生」としての肩書きが崩れ、自分は”何者でもない”と痛感しました。そのとき初めて、自分の人生を自分で選びたいと思いました。後期日程で合格した国立大学を選んだのは、社会で逆転するための第一歩。今思えば、あの敗北がなければ、覚悟も、意志も、持てなかった。心から「落ちてよかった」と思っています。

大学では高校まで続けていた野球を辞め、自らの意思でラクロス部に入部。入部時には関東で最下位リーグに所属していたチームでしたが、最終的には主将として最上位リーグへの昇格を果たしました。勝ち続けるエリートではなく、這い上がる挑戦者としての道にこそ、心が燃え上がる感覚がありました。

就活でも、王道ではなく逆張りを選びました。20代で経営のど真ん中に立てる環境を探し、もう1社のスタートアップ企業とZEALSで最後まで迷いました。もう1社はZEALSと比較しても規模感が大きく、仕組みも整った優秀な組織。一方、当時100人以下だったZEALSは、自分と同じ“何者でもない存在”で、未完成だからこそ面白かった。全boardメンバーと会い「自分が中心となって会社を大きく成長させ、日本をぶち上げる」未来をリアルに描けたのです。Vision実現に向け、“頭がおかしいくらい狂気じみた”本気のZEALSに、自分を賭けてみたいと思いました。それが、僕のキャリア選択の決め手でした。

 

2. 目指すは、真の「漢」。No.1にこだわり続けた1年目

『新卒だから』は関係ない。セールスで最初に想起される重要人物になる。 
一番若い人間がトップセールスになることで、組織全体の「ケツ」に火をつける。


そう入社式で宣言したのは、最初から“一番になる”という覚悟を持っていたからです。

最速でトップに立ちたい。まずは営業としてシンプルに「No.1」を獲りたい。
その想いを人事に伝え、営業職のポジションを獲得しました。

しかし、それだけでは満足できませんでした。ZEALSの伝道者になりたいという強い想いから、上司に「営業をやるのであれば新規営業をやりたい」と直談判し、先輩にポジションを譲ってもらい、熱量と執念で新規営業の仕事を掴み取った。これが僕のスタートラインでした。

 

いかに、「結果」にこだわり突破してきたか

新卒時代、僕が誰よりも大切にしていたのは「結果にこだわる姿勢」でした。ただがむしゃらにやるのではなく、「量」と「スピード」にこだわり、自分の頭で限界まで考え、まずは誰よりも手を動かす。結果を出すために、とにかく自分の動きを止めないことに徹していました。

新卒ならではの武器も最大限に活かしました。それが「素直さ」です。自分は一年目の新人であり、”何者でもない”ことを強く認識する。自分がわからないこと、知らないことを恥じず、素直に、遠慮なく、面白がって周りに聞きに行く。そのようにして着実に自分のできることを増やしていきました。ただし、なんでもかんでも聞けばいいわけではない。まずは自分で考え、試してみる。それでもわからなかったり、行き詰まった時に初めて周りを頼る。それが「甘え」と「素直さ」の明確な違いだと考えていました。

“新卒だから”を言い訳にせず、むしろ武器に変える。周りの想像を超えるアウトプットで、誰よりも前に出る。その覚悟と実行が、僕の突破力の源泉です。

新規セールスとして、若さを言い訳にせず、トップを目指して走り続けた1年目。
“真の漢”を目指して、誰よりも貪欲に挑み続けた経験は、数字だけでなく、人の心を動かす力を育ててくれました。

 

3.「やっと来たか」──なぜ3年目の自分が、新規事業を託されたのか

「この事業は、ZEALSの未来を握っている。だから、お前に任せたい」

社長からそう言われたとき、心に浮かんだのはただ一つ。「やっと来たか」という感情でした。

社会人3年目。社運をかけた新規事業の責任者に、自分が任命される。
そのプレッシャーはもちろん大きかったですが、それ以上に、強い覚悟がありました。


「やると決めたら、やりきる」「とにかくDOする」——そうやって目の前の仕事に一切の言い訳なく、スピード感をもって食らいついてきた自負がありました。誰よりも泥臭く、まずやってみる。そんな姿勢を、社長も、会社も見てくれていたのだと思います。

「会社の中心に立ちたい」「社運を握るような挑戦をしたい」という思いは、入社当初からずっと胸の内にありました。だからこそ、新規事業という大きな責任が自分に回ってきたとき、迷いなく腹をくくることができました。

「ゼロから事業を創る」とは、こういうことだった。

前例も正解もない、まさにゼロからの挑戦でした。掲げられた目標は異次元に高い。何をどうすれば辿り着けるのか。そこを想像することからのスタートでした。

当初は複数業界にアプローチしていました。ZEALSが得意とする領域を中心にとにかくアポを作り、4〜6月で50社以上のエンタープライズ企業に提案。毎度得られる貴重なフィードバックをもとに、提案資料や訴求を何度も見直し、本当に届く価値を模索し続けました。

ただ、少しの手応えがある一方で、「広く浅く」では事業としての伸びしろに限界があると判断。他業界の可能性を一度手放し、「人材業界」に一点集中するという、大きな意思決定を下しました。

それは、“何で勝つか”を決めると同時に、“何を捨てるか”に向き合う選択でもありました。
この判断をチームメンバーに伝えるときは、強い納得感が必要でした。

だからこそ、自分の想いや熱量だけではなく、

・お客様の“生の声”
・事業の成長レバー
・勝ち筋を描いたポートフォリオ

といった論理と戦略をセットで何度も提示しました。

「なぜこの方向に行くのか」「どう辿り着くのか」「なぜ“今”決断すべきか」を明確に共有し、戦略転換を実行。
その瞬間から、チームの空気が明らかに変わったことを、今でもはっきり覚えています。

未経験の営業モデル、正解のない戦略構築、そしてメンバーを巻き込んで一気に動くというリーダーシップ。
なぜ自分だったのか。自分じゃなきゃいけなかったのか。
考え続け、背負い続けたその日々が、「背負う力」を自分の中に育ててくれました。

 

4. 突き抜けた先に立つ責任——25歳執行役員、未来を創る覚悟

社運を背負う最前線へ。エンタープライズセールス部門の執行役員として挑む

現在僕は、エンタープライズセールス部門の執行役員として、ZEALSの未来を左右する中核事業に挑んでいます。これは、過去に僕が責任者を務めた新規事業以上に、会社の命運を賭けた戦略の最前線です。単なる大手向け新規営業ではなく、「ZEALSを次のステージへ導くための突破口」として、全社の期待が集まる挑戦領域。この戦いに、自分が真っ先に立てていることを、誇りに思っています。

執行役員に任命された背景には、社長や経営陣の前で、「誰よりも早く、執行役員として会社の未来を担いたい」と自ら宣言してきたことがあります。強い想いと行動で、自らそのポジションを引き寄せた。だからこそ、この任命にはプレッシャー以上に、大きな納得感と責任がありました。

ZEALSでは、“圧倒的な結果”を出していて、”自らの意志”を持っていれば若手であっても重要なポジションを掴み取ることができる。僕は、その証明者=ファーストペンギンになりたかった。新卒1年目に『未踏新人賞※』をいただいた際に書いたNoteが今も後輩たちの「聖書」になっているように、自分の行動、姿勢そのものが、意志ある若者達の希望になればいい。だから今も、全社で最も重要なミッションの先頭に立ち、背中で語る覚悟で走っています。
※未踏新人賞・・・通常の新人賞とは別に、特別な功績を残した人間に送られた新人賞。

「次のエースを育てる」── 執行役員としての、新たな責任

執行役員になって実感したのは、「結果を出す」はもはや前提であり、その上で“人を育てる”ことこそが真の責任だということ。僕は今もプレイヤーとして動きながら組織を率いています。結果を出すにはまず自分が動き、背中で強いカルチャーをつくる。営業におけるカルチャーとは、“圧倒的に結果にこだわる”という意志の連鎖だと信じています。

最近、自分の「当たり前」は必ずしも他人の当たり前ではないと気づきました。目標への執着、圧倒的なスピードなど、今まで無意識にやってきたことを、チーム全員の当たり前にしていく。「育てる側」としての責任を強く持って働いています。

だから今、“次のエースを育てる”ことに本気で向き合い、「自分がいなくても勝ち続ける」再現性があり、とにかく強いセールスチームを作るべく、仲間と奮闘しています。日本発で世界一を獲る──その野望のために、今後も誰より高く遠くを見据えて走っていきます。